ムーンスターは145年を超える歴史の中で、90年以上にわたる学校用の上履きや通学靴などの靴づくりを通して、子どもたちの正しい足の成長を支えています。数ある子ども靴の中でもロングセラーとして子どもたちに人気なのが、SUPERSTAR/バネのチカラ。子どもたちの「速く走りたい」という気持ちに応え、走りをサポートするスポーツシューズです。今回、ムーンスター主催の走り方教室でご一緒した、スタートラインの永野先生と、スタートラインランニングクラブに所属する2人の小学生ランナーにお話を聞きました。陸上競技の日本代表として国際大会への出場経験もある永野先生と、走ることが大好きな2人。12月の寒空が広がる東京・代々木公園でしたが、たくさんの温かい話、熱い話を聞くことができました。
「走る楽しさを知っていく中で、自分の可能性に気付いてほしい」(永野先生)
小学生くらいのときに初めて気付く他の人との違いのひとつに「走ること」があると思うんです。人と比べて苦手意識を持ってしまい落ち込む子もいると思います。でも、苦手だからといって全部悪いわけではなくて、この部分はいいよとか、こういう動きができるんだよっていうことを伝えて克服する経験ができれば、後々自分がやりたいことを見つけたときに、自分で試行錯誤ができるようになる。ぼくは走りを教えているので、走りの中で伝えるようにしているんですが、可能性があるのにそれを潰してほしくない。大人になると限界が分かるし、実際限界はあるけど、子どもたちはやればやるほど、どんどん伸びていく。自分の可能性に気付く機会をつくってあげられたらと思っています。
「がんばろうね。ではなく、楽しもうね」
自分で決めているのは、どの子にも平等に接するということです。中にはいろんな理由で支援が必要な子もいますが、そういう子たちにも、他の子たちと同じ指導をするようにしています。とにかく「走るのは楽しいんだよ」ということを伝えたい。それは大会のときも同じで、「がんばろうね」ではなく「楽しもうね」と声をかけるようにしています。「がんばろうね」だと「がんばれなかったらどうしよう…」と思ってしまうので。ぼくも競技をやっていてそうでしたが、今良くても、いつか悪いときが来る。いきなり結果が出るときもある。だから子どもたちの楽しむ気持ちを大切にしています。
「人と競争するよりも、自分と競争するのが好き」(太田さん)
まわりの友だちだと球技のスポーツが人気だけど、お姉ちゃんが陸上をやっていたので走るようになりました。自分が速くなっていくのが嬉しいから、タイム計測が好きです。何度も何度も計測します。お姉ちゃんと一緒に、限界を超えて、もっと速くなりたいです。
「ほぼ毎日走っています」(太田さん)
クラブの練習が週に6回あって、家でも自主練しています。ジュニアアスリートというクラブのコースは中学生向けのコースだから、本当は小学生では耐えられない練習だけど、ずっと走ってきたので永野先生が大丈夫だと言ってくれて入りました。あと、学校に遅刻しそうなときにも走っています(笑)。
「体操クラブから、陸上クラブに」(永田さん)
はじめは体操をやっていたので、体操のクラブか陸上のクラブか迷ったけど、体操をやるとケガをすることが多くて、あんまり合わないのかなと思っていたときに、永野先生に声をかけてもらってスタートラインランニングクラブに入りました。水泳のクラブにも入っています。
「ケンブリッジ飛鳥が好きです」(永田さん)
理由は、ハーフの人のほうが速そうだからです。
「SUPERSTARのように、子ども専用につくられた靴は意外とないんです」(永野先生)
競技をしている子どもたちは、大人が履いているメーカーの靴を真似して履くんですが、実は子ども用につくられていないので、足を痛めてしまったりもします。親御さんからも、どんな靴がいいんですか?と聞かれることが多いのですが、SUPERSTARについて知る前までは、自分が履いている大人用の靴だと、こういうのがいいんじゃないですか?と答えてました。初めてSUPERSTARを手に取ったときは、まず軽いっていうこと。あと、裏ゴムのところがしっかりしているという印象を受けました。ムーンスターの人と話していると、子どもの足を細かくケアしつつ、いかに走りやすくできるかに焦点を当てて開発しているということが分かりました。
「SUPERSTARのアルティメイターは勝負靴でした」(太田さん)
私は、軽くて柔らかい靴が好きです。アルティメイターシリーズは、軽さと柔らかさとグリップがいいです。今は大会でスパイクを履くこともあるけど、スパイクを履くまでは私の勝負靴でした。お姉ちゃんもSUPERSTARを履いていて、6年生のときに出た大会で、決勝に残ったお姉ちゃん以外の全員スパイクでした。夢は、お姉ちゃんと一緒にオリンピックの100mに出ることです。
「楓生ちゃんからSUPERSTARのおさがりをもらってタイムが良くなりました」(永田さん)
前は違うのを履いていたけど、今日一緒に来ている楓生ちゃんからムーンスターをもらって走ってみたら走りやすかったです。軽くて足にフィットして、足の回転が速くなったし、ジュニア陸上チャレンジカップで2連覇できました。小2の大会でもスパイクを履いている子もいるけど、スパイクの子にSUPERSTARで勝つのが嬉しいです。
「直線のスピードが出やすいSUPERSTAR」(永野先生)
特に低学年にはSUPERSTARを推しています。低学年は直線距離がメインの種目になってくるので、スタートからの加速がスムーズな靴がいいんです。子どもたちは正直なので本当だと思うんですが、速くなったとか、軽くて走りやすいっていうフィードバックが多いですね。親御さんたちも、子どもたちも、ムーンスターのことを知らなかった人もいますが、最近はうちのクラブで強化選手になった子が履いているので、他の子たちも「それどこで買えるの?」って聞くようになりました。でも、速い子が履いていているからとか、かっこいいからとかではなく、いちばん大事なのは、自分の足に合うものを見つけることだと思っています。
「走ることが、その子の人生のプラスになったら」(永野先生)
ぼくの夢は、今後も陸上を続けていってくれる子どもがひとりでも多くなることです。練習きついとか文句を言われることもありますが(笑)、なんだかんだで中学では陸上部に入るって言ってくれる子もいます。自分が伝えたことが、その子の人生に何かしらプラスになればいいかなと思う。あのときそういえば、あんなこと言ってたなぁくらいでもいいので。
元々は高校の保健体育科の教師だったという永野先生は、ただ単に速く走るための技術を教えるのではなく、走ることの楽しさや練習をする過程での気付きを大切にされている方でした。そんな考え方が根底にあるからこそ、子どもの足の成長や履きやすさを大切にする、ムーンスターの靴に共感していただけているのかもしれません。目をキラキラさせて陸上競技について語り、軽やかに走る2人の女の子から感じたのは、靴は、履く人の日々に何かしらの影響を与えることができるということです。もっと速く走りたい。自分に負けたくない。また明日練習しよう。夢はオリンピック。子どもたちのいろんな気持ちを受けとめて、その気持ちに応えられるような靴づくりをこれからも続けていきたい、続けていかなければならない。そう思いました。