日々のこと
使い方の余白。展
10月7日(水)〜19日(月)の期間、MOONSTAR JIYUGAOKA Maple St.にて「使い方の余白。展」を開催しました。
MOONSTARは150年以上にわたり、“使われてこそ価値あるもの”という考えのもと、ものづくりを続けています。
靴は完成した瞬間ではなく、誰かに履かれ、共に時間を重ねながら暮らしの中で役目を果たして初めて、その価値が育っていくと考えています。
そんな考えをもとに、MOONSTAR JIYUGAOKAが大切にしているコンセプトが「使い方の余白」です。
今回、このコンセプトから生まれた「使い方の余白。展」は、“使うことから生まれる価値とは何か”を、アートや工芸、デザインなど、様々な表現者との対話を通して見つめる展示企画です。
初回となる今回は、名古屋を拠点に活動されている作家、伊藤潤さんをお迎えしました。
2026年の初め、自由が丘のギャラリーで個展を開催されていた際に、店舗へお立ち寄りいただいたことをきっかけに、ご縁がつながり今回の展示が実現しました。
伊藤さんは、蒐集した古物や漂流物、使い終わった絵具、割れた瓶、お子さんが使わなくなった玩具や靴など、誰かに使われてきた日用品をモチーフに作品を描き続けています。
そこに描かれているのは、ものに刻まれた時間や、使われてきた痕跡。
“これから使われるもの”をつくるMOONSTARと、“使われてきたもの”を描く伊藤さん。
向き合う時間軸は異なりますが、「使われることで価値が生まれる」という考えに、共通点があります。
今回の展示では、伊藤さんの作品とともに、靴づくりに欠かせない工具や、かつて製造の現場で使われていたミシンなどの道具を展示しました。
さらに、スタッフが日々履き続けてきた靴も店内に並びました。
そうした靴や道具の間には、伊藤さんの絵画作品のモチーフにもなっている玩具や漂流物などが織り交ぜられ、布にハンドペイントを施した“PATCH”シリーズの作品なども展示。普段とは少し違った、新鮮な店内の風景が生まれました。
長く使われてきたものには、それぞれの時間や物語が刻まれていて、新しいものには、これからの時間や物語が刻まれていく。
今回の展示は、私自身にとっても、ものが使われることで生まれる価値や魅力について、改めて考えることができました。
今回の展示が、普段何気なく使っている身の回りのものに、少し目を向けるきっかけになっていれば嬉しく思います。
これからもMOONSTAR JIYUGAOKAでは、「使い方の余白」をテーマに、様々な企画をお届けしていきます。
またこの場所で生まれる、新たな出会いや発見をお楽しみに!
Written by きよ