日々のこと
台湾出張「ROOM ROOM MARKET」
台湾は、スーッとする。
今回の出張で印象的だったこと。
青草茶や白花油、湿布など、台湾にはスーッとするものが身近にあります。
現地の方に聞いてみると、白花油は「一家に一本ある」というくらい、昔から身近なものだそうです。
飲み物を飲むとスーッとする。
塗ってもスーッとする。
そんな文化を知ったのも、今回の台湾出張での小さな発見のひとつです。
今回は2026年9月12日、13日の2日間で台湾・台中で開催された「RoomRoom Market Vol.27」にMOONSTARとして参加してきました。
会場はNorden Rudderというホテル。ホテルの部屋がそのままマーケットスペースになっていて、部屋ごとにいろいろなものが並んでいます。洋服や雑貨、アート、素材など、日本だけでなく、韓国、香港、マレーシア、台湾など、いろいろな場所から出展者が集まっていました。私達もひとつの部屋を使って、靴の展示・販売しました。日本で展示するときとは違う反応があったり、実際に試着してもらいながら、靴についていろいろな話ができて、普段とは違う面白さがありました。
台中の街で、足元を見る。
イベントの合間に台中の街を歩いていると、やはり現地の人の足元が気になります。アウトドアブランドのシューズやサンダルを履いている人が多く、素足で靴を履いている人もいました。実際にマーケット会場でMOONSTARの靴を試着した方に聞いてみると、「ハイカットよりもローカットのほうが好き」という方が多いそうです。会場ではLITE PRIMやALWEATHER LOWが人気でした。
また靴の話をしている中で、台湾の地域によっても気候が違うという話に。「台中や台南は乾燥している方だよ」そう聞いて、台湾はどこも暑くて湿気が多いイメージだったので、少し驚きました。実際、今回の台中はかなり暑かったけれど、日陰に入ると意外と涼しい。一方で、台北や台東は雨が降ったり、湿度が高かったりするそうです。同じ台湾でも、地域によって気候が違う。こういう話を現地の方から聞けたのも、今回の出張ならではでした。
キノカワ、カジノキ。
マーケット会場を歩いていて、思わず惹かれた展示がありました。
玩藝樹の工芸品です。
花蓮縣に関わる阿美族の文化を背景にしたもので、展示されていた素材は、出展者のお母さまが実際につくられたとのこと。梶の木を叩いてつくられる素材は、かつて阿美族の衣服にも使われていたそうです。実際に見てみると、梶の木の表皮と内側では、できあがる素材の表情が違います。
「木を叩いて、こんな素材になるんだ。」靴の素材を扱っているからか、こういうものを見るとつい気になってしまいます。どんな木から、どうやって素材がつくられるのか。素材そのものを見るのも面白かったですが、その土地の文化や、制作に携わっている方の話まで聞けたことも印象に残りました。
ちなみに台東にある花蓮は、沖縄のように自然が豊かな場所だそうです。今回お話を聞いているうちに、実際に花蓮へ行って玩藝樹さんが実際に制作されている工房も拝見したくなりました。もし台湾・台東へ行く機会があれば、ぜひ花蓮の街と玩藝樹の工房にも足を運んでみてください。
台湾のお茶文化。
もうひとつ、気になった出展者さんが。
發現・山茶(FAXIAN SHAN CHA)。高雄のお茶農家さんです。
前日の交流会で熱い思いを語られていて、気になり、翌日展示ブースでお茶を振る舞っていただきました。最初は「一杯くらいかな」と思っていたのですが、一杯飲むと、次のお茶が出てくる。同じ茶葉を繰り返し淹れて、1回目、2回目、3回目、4回目と、淹れるたびに香りや味が変わっていきます。「次はどんな味になるんだろう」と思い、もう一杯。そして、もう一杯。気づいたら、15杯。一杯くらいのつもりが、完全にお茶の沼にはまっていました。
15杯も飲んだのに、不思議と飽きません。一杯ずつ飲んでいると、だんだんお茶に集中していって、自然と気持ちも落ち着いていきました。同じ茶葉なのに、淹れる回数でこんなに味が変わるんだ、と驚きます。
出張期間中、台北の問屋街を歩いていると、茶葉やお茶の道具を扱うお店もたくさんあり、イベントでお茶をいただいたことと、街で見たお茶の風景が重なって、台湾ではお茶が暮らしの中に根付いているんだなとより実感しました。
話すきっかけがあると、仲良くなれる。
初日の夜には、出展者同士の夕食会と交流会がありました。それぞれが自分たちのブースや作品について紹介する時間があって、どんなものをつくっているのか、どんな思いでやっているのかを知ることができました。その場でたくさん話したわけではありませんでしたが、翌日会場で会うと、「あ、この作品の人だ。」と分かる。前日に話を聞いていたから、自然と声をかけることができました。そこから作品について話したり、前日に聞いた話の続きをしたり、物々交換をしたり。交流会のおかげで、話すきっかけができて、少し距離が縮まったように感じました。各々のものづくりについて語り合う体験があったことも今回のイベントで印象的だったことです。
台湾で見つけたもの。
イベントでは、もともとMOONSTARを知ってくださっていた方も、今回初めて知ってくださった方も、たくさんの方が靴を手に取ってくださいました。実際に試着して、靴について話をして、そのまま購入してくださる方も。台湾でMOONSTARの靴を知ってもらい、実際に履いて頂き、今回の展示会はとても充実した時間となりました。
そして台湾に来てみると、靴のことだけでなく、街を歩いたり、人と話したりする中で、気になるものがどんどん増えていきました。今回は台北・台中だけでしたが、次に台湾へ行くことがあれば、今度は花蓮、高雄の土地を歩いてみたいです。そして、今回出会った新しい友人たちにも、また会いに行けたらと思います。
Written by いし